従来から6月4日は、6・4(むし)・・・語呂合わせから「むし歯予防デイ」、そしてその4日を含む1週間を「歯の衛生週間」として、歯の大切さ・虫歯予防の大切さを皆さんに知っていただくために歯科医師会では各地で色々な事業を行ってきています。
静岡市清水区地区では、今年も6月3日(日)に、大曲の保健センターで、無料歯科健診や歯の健康相談、We Love Teeth(マリンパル特番)などを行い、楽しく歯の健康について考えていただけるイベントを行ってきています。今年は、約800名を越える市民の方々の参加がありました。
更に近年、11月8日を語呂合わせで「いい歯の日」とし、皆さんにご自分のお口の健康に気付いていただき、いい歯を目指していただけるようにキャンペーンを行っています。
県歯科医師会では、7年ほど前からスマイルという小冊子を作成し面白く分かりやすく歯についてのインフォメーションを発信しています。11月8日には各歯科医院から一斉に配布されます。地元有力紙にも意見広告という形で1面を使い興味深い記事が発信されます。
「歯内安全」「生涯健康」「念願成就」いい歯の日!!
2007年10月27日
厚労省は平成12年に出した「健康日本21」の中で、「壮年期死亡の減少・健康寿命を延ばす・生活の質の向上」を掲げています。健康寿命とは、WHOが提唱した新しい指標で、「病気や痴呆、衰弱などで要介護状態となった期間を、平均寿命から差し引いた寿命のこと」です。
2007年現在日本は世界第1位の長寿大国で平均寿命は85歳(女)・78歳(男)ですが、最晩年に寝たきりなどになり、健康寿命は平均寿命よりも平均6~9年も短いのが現状です。いくら生きていても健康で美味しい生活ができていなければ、その意味は半減してしまいます。
その差を少なくする大切なキーワードは「歯」です。言い換えれば「噛める」ことが重要ということです。医食同源という言葉もあり、何を食べるかは当然重要ですが、どう食べるか?どのように食べられるかという点も重要ということで、昨年「食育基本法」が施行されました。
まずは目指せ8020!ですが、その上を見据え8027を目標にし、たとえ歯を失っていてもブリッジや入れ歯を上手に入れてもらい、気持ちよく噛める美味しい生活が出来ていることが大切なのです。
2007年9月29日
年をとれば歯が抜けるのは仕方がないと思っていませんか?目も耳も左右2つづつ、鼻は真ん中に一つありますが、年をとったからといって鼻がなくなる人はいません。人間が生きるのに必要な体のパーツが年齢とともになくなってしまうのは何故でしょうか?
人間は文明を持ち、より美味しく食品を加工して味付けをして食べるようになりました。生物としての人間本来の食生活から離れていくにしたがい、お口の中に誰もが持っているバイ菌(口腔内常在菌)の作用で、むし歯や歯周病にかかったり、怪我などで年とともに歯を失ってしまうことがあるからなのです。
まずは、自分の歯が今何本あるのか興味を持ちましょう。さあ、舌で全部の歯を触れますか?舌の運動にもなりますのでやってみましょう。奥の方から順に歯の境目や間、外側などを触ってみてください。どこか異常はないですか?でも自分で気がつくのは限界があります。
歯科医院で年に数回は定期検査をして現状維持に努めれば8020どころか、80歳で27本の歯となるはずですね。キーワードは「患者と歯医者・・・二人三脚で!」
2007年8月11日
前回は何故80歳で20本の歯なのでしょうか?というところでしたね。
8020運動が提唱された1989年は8003・・・80歳で3本の歯が平均でした。皆さんの中にもすでに8020という言葉をご存じの方もいらっしゃるように、8020推進運動の成果として現在は、8010・・・80歳で10本の歯があるという状況になっています。
少なくても20本の歯があれば、もっと美味しくお食事が出来、元気な暮らしが出来るという研究結果が出ているので、目標数値ということで80歳で20の歯をめざしましょうという事なのです。
年だから歯が抜けるのは仕方がないと思っていませんか?目も耳も左右2つづつ、鼻は真ん中に一つありますが、年をとったからといって鼻がなくなる人はいません。人間が生きるのに必要な体のパーツが年齢とともになくなってしまうのは何故でしょうか?歯だけが特別なのでしょうか?そうではないのです。さあて、今自分の歯は何本ありますか?
2007年5月3日
今号より静岡市清水区歯科医師会から歯に関する情報をお送りいたします。よろしくお願いいたします。
さて皆さん!このコラムのタイトルの数字「8020」って、何のことかわかりますか?八千二十と読めますが、この数字には特別の意味があるのです。
ハチマルニイマルと読んでいただきますが、私たち歯科医師会が平成元年から提唱してきた8020推進運動・・・「80歳で20本の歯を保とう!そうして、元気で豊かな暮らしをしよう!」のキャンペーンの象徴的な数字なのです。
人間は、生まれたときは0本ですが、乳歯の時代は20本、やがて乳歯の後ろに6歳臼歯(永久歯)が生えてきて順次永久歯に生え変わり中学生になる頃に永久歯が生え揃い27本となります。
十代後半に“おやしらず”が生えてくる人もいますが、現代人の顎に生えて上手に機能するのは27本とされています。(中には親知らずも上手に生えて機能する方もいます。そういう方は、全部生えれば32本という事になりますね。)なのに、何故80歳で20本の歯なのでしょうか?
2007年4月7日