33.同時多発むし歯…薬の副作用の可能性も
唾液が出なくなってしまい色々不具合が出てくる状態を、口腔乾燥症(ドライマウス)と言います。具体的には、お口の中がネバネバする、唇や頬っぺが歯にまとわりついて不快、しゃべりにくい、味が分からない、口がカパカパ乾いて夜眠れない、何回治しても悪くなる重症な同時多発むし歯、歯周病に伴う口臭や咀嚼障害、舌ベラが痛い、入れ歯が痛くて入れてられない、乾いた食べ物が食べづらい、飲み込みにくく良く誤嚥してむせる、など大変辛いものです。
様々な原因がありますが、糖尿病やシェーグレン症候群などの全身疾患、高血圧やうつ病などの治療薬の副作用、ストレス社会を生き抜くための過度な精神的ストレス、鼻疾患やアレルギーなどによる口呼吸、更年期障害など。治療は大変難しく、まずは原因の特定することが重要ですが、医科との連携が必要で、全身疾患が存在する場合はその治療、薬の副作用が考えられる場合は薬の変更や減量など。
歯科的な治療としては、まずはしっかり噛めるように治療してよく噛むことが重要ですが、人口唾液や保湿ジェルなどの対症療法や唾液腺マッサージや筋機能療法があります。
2012年9月13日