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42.口腔がんは早期発見が重要…自己チェックも

前回、2~3週間経ってもなかなか治らない口内炎は要注意!必ずではないですが「口腔がん」になっている場合もあることをお知らせしました。

日本では、がん全体の2%ですが、近年増加傾向にあり直接生命にかかわる病気であり、特にお口は食べる話す呼吸するなど生活の質に直接大きくかかわっている器官ですから重要です。早期発見すれば5年生存率は90%以上ですが、早期発見率は17%と低い状態にあります。

歯茎や頬っぺや舌・唇の粘膜にできますが4~5割は舌がんです。原因は外からの持続的な慢性的な刺激なので、むし歯や歯並びや歯軋りなどで当たる所はないか?入れ歯の不具合を放置していないか?お酒やたばことどう付き合っているか?・・などに気をつける必要があります。

自己チェックとしては、口内炎が2週間以上続く、口の中に治りにくい傷はないか?粘膜のただれや赤い斑点はないか?こすっても取れない白い斑点はないか?境界のハッキリしないシコリや腫れはないか?ですが、お口の粘膜は全身の健康のバロメーターと考え、お口の清潔に心がけ、異常がある場合はほったらかしにしないでかかりつけの歯科医院で診てもらうようにしましょう。

41.口内炎って?…2週間上は要注意!

口内炎は小さなものでもとても痛く嫌なものです。一口に口内炎と言っても様々で、カンジダなどのカビ類やヘルペスなどのウイルスそして細菌などによる「感染」によるもの、ベーチェット病などの自己免疫疾患・薬物や金属などのアレルギー・潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患・貧血や先天性の「全身疾患」によるもの、その他の「アフタ性潰瘍」「外傷」「前がん病変」「喫煙」などによるものがあります。粘膜にできた傷のような変化の周囲には感染が起こり赤く腫れたりし鑑別が難しくなり、とりあえず口内炎とひとくくりに言われているようです。

日常的に良くあるのは、アフタ性潰瘍のよるものや歯ブラシ等で傷を作り出来てしまった口内炎ですが、歯科医院で塗り薬を処方してもらい、患部を良く乾燥させて軟膏を少量毎食後と寝る前に塗ると効果的です。特に寝る前は重要です。1週間から長くても2週間で徐々に治ってきます。

注意しなければいけないのは、2~3週間たってもなかなか治らない口内炎です。必ずではありませんし、日本ではがん全体の2%と少ない数字ですが「口腔がん」となっている場合があるからです。