39.指しゃぶりは悪いの?…いつまでにやめると良いの?
乳幼児歯科健診や日常診療の場で「指しゃぶり」について良く質問を受けます。1~2歳頃までの指しゃぶりは吸うという本能から生理的な行為と考えられ、ごく普通のことで問題ないと思われます。やがておしゃべりや遊びが活発になると自然になくなってくるものです。
しかし3歳を過ぎてなお続けていると少しずつ歯並びやかみ合わせへの影響が出始めます。概ね4歳半から5歳頃までに止めさせれば改善する可能性があるので慌てる事はありませんが、しゃぶる指や時間、強さによって程度が変わりますが、4~5歳まで続くと、出っ歯(上顎前突)や開咬(前歯が閉じない)、交叉咬合(上下や前後にずれる)などが起きる事があります。
家庭で出来ることは、
・ 幼稚園・保育園に入園する時やお誕生日などをきっかけに止める お約束すること
・ 指しゃぶりの害を教えて言葉でやさしく注意する
・ 外遊びや運動をさせる
・ 寝付くまでの間手を握ったり本を読む
・ 眠りながらしゃぶっていたら親が外してやる
・ できたら褒める・・・など。
5歳を過ぎてもどうしても止められない場合は、心因的・環境的原因などはないかと子供の身になって良く考えてあげることが必要です。無理は禁物ですので歯科医院などでご相談ください。
2013年12月5日