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静岡市清水歯科医師会

7月2008

11.「噛む効用」…「卑弥呼の歯がいーぜ」

6月の歯の衛生週間行事では、We Love Teethに皆様にご来場していただき、大変ありがとうございました。今回は「噛む」って食事をするためだけではないってことをお知らせします。

邪馬台国の卑弥呼をご存じですか?現代人は、卑弥呼の時代と比べ調理方法や食物の種類の違いで噛む回数が卑弥呼の時代の約1/6、又、戦前の1/2と減少しています。食事がより軟らかくなり噛む回数が少なくなっているということで、本来噛むことで得られる健康に有効なものを失いつつあります。噛む効用の代表的な事柄の頭文字を集めた「卑弥呼の歯がいーぜ」という有名な言葉があります。一つづつ噛む効用をご紹介しましょう。

「ひ」・・・肥満防止。時間をかけて良く噛むことは消化に良いだけでなく、満腹中枢が満腹感を感じるので過食をしないですみます。早食いはメタボの元ですぞー!最低一口30噛みしましょう。

「み」・・・味覚の発達。良く噛むことで食物本来の味がわかり、薄味の正しい味覚を育てるのに役立ちます。

「こ」・・・言葉の発育ハッキリと。お口の周りが正常に発達し、言葉の発音もハッキリとします。コミュニケーションは生活の大きな楽しみですね。人は人として生きるために、食事と会話は欠かせないことです。歯科医療はまさに人の生活の医療と言い換えられますね。

私たち歯科医師はその生活の医療に関わっていることに大変誇りを持っています。続きは次回・・・。